ビットを新しく購入したとき、購入しようとするとき、誰かからもらったとき、サイトの内容を見ても、パッケージを見ても内容がどんなものなのかわからない、ということがあると思います。ここでは、ビットのスペックについてご説明をしていきます。

やりたい加工にどんなビットを選んだら良いか、については別記事で説明予定です。

<刃先の形状>
ルータービットには切削する種類、切削断面の形状によって、いろいろな種類があります。代表的なものでは切削後の面が側面/底面共に平らになるスクエアエンド、3次元の曲面加工に使われるボールエンド(ボールノーズ)、切削断面に傾斜のつくVビット、切削断面に角Rがつくディッシュビット、などがあります。

 

<刃の向き>
まずルータービット(CNC用ビット)は横方向に切削していくため、横向きに刃がついています。インパクトやボール盤などに使うビットとは異なります。さらに、スクエアエンド形状にはストレート刃とスパイラル刃があり、スパイラル刃には刃が上回転方向についているアップカットと、下回転方向についているダウンカットがあります。手で刃を下にして、時計回りに回転してみるだけでも、よくわかります。

<フルート数(刃数)>
ビットについている刃の数です。1〜4枚の刃がついているものが一般的です。刃の数が多いほど切削スピードを上げられる、切削断面がより綺麗になる傾向にあります。

<シャンク径>
ビットの軸部分の径の大きさです。CNCルーターにつける場合、この径とコレット径が同じでなければいけません。近い数値だからといって例えば1/4インチ(6.35mm)コレットに6mmのビットを装着して切削すると、ビットが切削中に抜け落ち、切削が失敗するだけでなく事故などにつながります。

<刃径>
刃自体の径です。シャンク径と同一の時もありますし、異なる(刃径の方が小さい)時もあります。

<刃長>
刃の長さです。加工可能な素材の最大厚みは、この長さで決まります。

<全長>
ビット全体の長さです。使用する機材の深さ方向(Z軸)の稼働領域が、素材厚みや捨て板分などを除いてビットをつける余裕がしっかりあるか、全長をしっかり確認してください。

<切削可能素材>
ビットによって、切削できる素材に制限がある場合があります。

 

これらの要素を分かっていれば、ビットの購入サイトやパッケージに書いてある情報を一つずつ見ていくと、どんなビットなのかが理解できるようになります。

 

さっそく見てみてください!

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